意外と知らない?コインパーキングの仕組みや使い方、よくあるトラブル~ エコロパークが提案する次世代パーキングもご紹介 ~

目次
はじめに
現代の都市生活に欠かせない「コインパーキング」
近年、都市部を中心に急増しているコインパーキング。目的地の近くに一時的に車を停める手段として、通勤や買い物、レジャーなど様々な場面で活用されています。
特に、都市部では狭い敷地を有効活用した小規模なコインパーキングが多く、いざ車をとめて用事を済ませたい時に時間貸駐車場は非常に便利な存在で、小規模パーキングでもニーズがあります。
しかし、実際にご自身が所有している土地で、コインパーキングの経営を検討する場合、「そもそもどんな種類のコインパーキングがあるのか?」「よくある利用者とのトラブルは?」などの情報をあらかじめ知っておきたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コインパーキングの基本的な仕組みから、トラブルを避けるコツまで、詳しくご紹介していきます。
第1章:コインパーキングの仕組み
コインパーキングは、主に時間単位で料金を支払う有料駐車場のことを指します。ほとんどが無人で運営されており、支払いは現金やキャッシュレス決済を利用するのが一般的です。
料金の支払いタイミングは出庫時に行う後払い式が多く、入庫時に支払う前払い式もあります。
後払い式
- 車両をロックする「ロック板」方式

- ロックはせずセンサーで車の入庫を感知する「ロックレス」方式

- 駐車場内への入出庫部分にゲートを設け、駐車券の受け取りと支払いによって出入りできる「ゲート」方式
前払い式
- 利用料金を一括で前払いし利用する「料金前払い」方式
第2章:入庫から出庫までの流れ
コインパーキングの使い方はとてもシンプルで、以下の4ステップです。
料金の確認
多くの場合、看板に料金の記載があるので、駐車予定の時間帯に応じた料金体系を確認します。
「最大料金」が設定されている場合は、ご利用時間によって料金がお得になるような設計をしているケースがあります。前払い式でも、3日間チケットなどの料金プランが提示されている駐車場もあります。
入庫(駐車)
空いている駐車スペースに車を停めます。ロック板方式の場合は、車が停まった後に板が上昇します。
ゲート式の場合は、入場時に駐車券を受け取ります。(駐車券を紛失した場合は後述「利用時の注意点」。)前払い式の場合は、車を駐車スペースに停めたら駐車券をご購入し、料金を先に払います。
精算(支払い)
ロック式・ロックレス式
車に戻ったら、駐車番号を確認して精算機で支払いを行います。ロック式の場合は、支払い後に自動でロック板が下がります。
ロックレス式の場合は、精算後にそのまま出庫することができます。
ゲート式の場合
車に戻ったら出庫ゲートまで車を移動させ、駐車券をゲート機に入れ表示された料金を支払います。
ショッピングセンターや複合施設などでは、あらかじめ施設の中にある事前精算機で支払いを済ませておける場合もあります。
また、近年ではカメラの性能向上からナンバー読み取り方式のゲート駐車場も増えてきており、駐車券が必要ない場合もあります。
前払い式の場合
車を駐車後、すぐに精算機で駐車券を購入します。道路のパーキングメーターを利用する場合と概ね同じ要領です。
出庫(退出)
ロック式の場合はロック板が下がっていることを確認してから出庫します。ロックレス式の場合は精算後の確認は不要です。
ゲート式の場合は精算後にバーが開きますのでバーが上がりきったことを確認してから出庫となります。
第3章:コインパーキングでのよくあるトラブル
トラブルを避けるために
コインパーキングは利用者視点では便利な点も多いですが、経営をする側の視点では、以下のような例は起こり得るトラブルとしてあらかじめ想定しておくと安心です。
駐車する場所 | 月極やカーシェアのスペースに駐車してしまった |
駐車番号間違い | 他人の駐車スペースの番号で精算してしまった |
精算後の時間制限 | ロック式の場合、精算後に一定時間留まっていると再度ロック板が作動してしまうため、精算後は速やかに出庫する必要があるが制限時間をオーバーしてしまった |
ロック板による傷 | 精算忘れや支払い不足など、ロック板が下がっていない状況で無理矢理出庫させ、お車やロック板に傷がついてしまった |
ゲート式の場合の駐車券 | 入庫時に受け取った駐車券を紛失してしまった 紛失した場合、ゲート機に備わっている紛失ボタンの利用で出庫できるケースがありますが、通常の利用料金より高額になってしまう場合が多く、施設駐車場の場合は管理者に連絡をしなければ出庫ができない仕組みになっている場合もあります。 |
料金体系の勘違い | 利用者が想定しているよりも高額になってしまいトラブルになってしまった 特に「最大料金」を設定している場合は、該当時間を超えたあとも最大料金が繰り返し適用される設定かどうかによっては勘違いが生まれやすく、費用に関して利用者とトラブルになる場合があります。 具体的にいうと、看板で「24時間最大1,500円 30分200円」と記載されていたとしても、「最大料金の適用は一回限り」という場合、24時間を経過するとそれ以降は最大料金は適用されず、30分ごとに200円が課金され続けます。 そのため、仮に48時間の長時間駐車をすると、1500円 × 2回 = 3,000円 ではなく、1500円 + 9,600円(200円 × 48回) = 11,100円 となり、精算機に表示された金額を見て、実際の利用者側はびっくり!という事態に陥る可能性があります。 |
「最大料金は繰り返し適用」というコインパーキングが増えており、高額精算になってしまうケースは減ってきています。
しかしながら、時間貸という商品の性質上、スペースの利用率を高めるために最大料金が適用1回であったり、最大料金の設定自体が無いコインパーキングは存在するため、長時間駐車を想定する場合は料金案内を分かりやすくすることで、トラブルを未然に防止できる確率が上がります。
実例~こんなトラブルも~
ある利用者は深夜にコインパーキングを利用した際、精算機の操作を誤り、隣の車の駐車番号を入力して精算してしまいました。そのまま出庫しようとするとロック板が下がっておらず車両に傷がついてしまいました。
コールセンターへ車両の傷の補償を求める連絡をしたところ、利用者ご自身の精算ミスによる事象発生の補償はできないという回答。
サポートの丁寧な対応により、ご納得いただける結果となり、利用者ご本人も精算時の駐車番号の確認の重要性を実感されたとのことですが、コインパーキングを経営する上ではこういったトラブルへの対処方法をあらかじめ想定しておく必要があります。
第4章:ユーザー目線でも便利なエコロパーク
エコロパークでは、より便利にトラブルなく利用者の皆様に駐車場をご利用いただくため、次のような仕組みやサービスを導入しています。
ナンバー読み取り型 ゲートシステム | 入出庫がスムーズに |
24時間対応 コールセンター | トラブル時でも安心 |
ロックレス式の積極導入 | ロック板に関連するトラブルを回避できる |
キャッシュレス決済 (QR含む)の拡大 | 急いでいる場合の現金不足でも心配無用! |
Q&A
Q. 最大料金の確認方法は?
A. Googleマップ掲載の写真や、「ロケスマ」等の Web情報でも確認可能ですが、料金体系が変更されている可能性もあるため、正確な最新の料金体系は必ず現地の料金看板を確認いただく形となります。
Q. 精算機の故障?精算できない!などのトラブル時はどう対応?
A. エコロパークでは24時間対応のコールセンターによるサポートがあるため、料金看板等に記載されている連絡先への電話一本で対応が可能です。
まとめ
コインパーキングも日々進化!スマートなコインパーキングで、土地の有効活用と人々の利便性向上を一緒に目指しませんか?
コインパーキングは、使い方を理解すれば非常に便利なサービスです。特に、ユーザー目線の仕組みを導入している駐車場であれば、初めての人でも戸惑うことなくご利用できます。
都市の暮らし、通勤や仕事、帰省やイベント会場などなど、生活をしていく上で欠かせないモビリティインフラの一つであると言っても過言ではありません。
そんな中、エコロパークは次なるステップを目指し様々な取り組みを試行しています。
一例を挙げると、環境に配慮した舗装材料の使用や、大き目の駐車スペースを確保、災害時のステーションとしても利用できるような「何かあった時も安心して利用できる」次世代パーキングづくりがあります。
今までのコインパーキングは単なる「有料の駐車スペース」でした。その特性自体は今後も変わることはないと思います。
しかし、より便利な使いやすさを目指す中で様々なサービスと提携をしており、利便性は少しずつではありますが確実に向上しています。
コインパーキングの利用中に EV 充電器を利用できたり、アプリケーションで駐車場の正確な位置の把握が出来たり、地図アプリと連携して探し出した駐車場に向かう際にナビゲーション付きで移動できたりもします。
目的地周辺で目視で駐車場を探し、「空車」の表示を探し回る必要性が無くなる、そんな時代も来るかもしれません。
最後に、本記事で少しでもコインパーキングについて理解が進み、次世代パーキングに興味を持っていただける土地オーナー様が増え、オーナー様・コインパーキング利用者の皆様の生活がより便利で豊かになれば幸いです。