「ドスン！ドスン！」「もういっちょ！」

活気ある掛け声と闘志の熱気に包まれ、両国の街は朝を迎えます。大相撲の本場所が開催される、ここ両国は力士が行き交う特別な街として、東京都東部に位置する歴史と文化の色濃い地域です。ホテルも多く日本文化を体験したい外国人観光客にとっては日本ならではの独特な時間と空間を味わう事ができる地域となっており、人気の観光エリアとなっています。また、江戸時代から続く飲食店も多く昔ながらの日本食に舌鼓を打つのも地元の方にとっても楽しみのひとつとなっています。本記事では、エコロパークスタッフFさんがチョイスした周辺のおすすめスポットと、両国散策に便利なエコロパーク駐車場情報をお届けします。

両国周辺のエコロパーク情報

• エコロパーク 両国第2駐車場

両国といえばやっぱり相撲！国技の魅力を知ろう

両国＝相撲のイメージ、皆さんもお持ちだと思います。ですが、そもそも相撲というスポーツについて意外と詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。両国のおすすめスポットの前に、まずは相撲について簡単に解説します！

相撲は神話の時代から続く“日本最古の格闘技”

日本の国技として知られる相撲（すもう）は、約1,500年以上の歴史を持つ伝統文化です。 古代では神様に五穀豊穣（ごこくほうじょう）を祈る「神事」として行われ、 力士が力を競うこと自体が“神に捧げる儀式”とされてきました。

その後、平安時代には貴族の宮中行事として、江戸時代には庶民の娯楽として定着。寺社で行われた「勧進相撲（かんじんずもう）」が人気を集め、やがて職業相撲として興行化されます。そしてこの流れが、現在の大相撲へと受け継がれているのです。

相撲の中心地・両国と国技館

相撲の聖地といえば、やはり両国国技館。 日本相撲協会の本拠地であり、年間3回（1月・5月・9月）の本場所が開催される“力士の舞台”です。 観戦に訪れれば、土俵入りや取り組みの迫力だけでなく、会場全体に漂う独特の緊張感と熱気に圧倒されます。

両国の街を歩くと、ちゃんこ鍋の店、相撲部屋、相撲グッズの専門店など、“相撲のまち”らしい風景がそこかしこに。時には浴衣姿の力士が自転車で稽古場へ向かう姿に出会えることもあり、まさに相撲文化が息づく町並みです。

礼と誇りを重んじる「力士の世界」

相撲は単なるスポーツではなく、礼儀と精神性を重んじる伝統文化です。 土俵に上がる前に塩をまいて清めるのは、古代の「穢れを祓う」神事の名残。 四股（しこ）を踏む動作にも、大地を鎮める意味が込められています。 勝敗が決まっても、力士はお互いににらみ合うことなく一礼して土俵を去る——。 その姿に、日本人の“潔さ”と“敬意”の心が表れています。

土俵は直径4.55メートル、高さ34センチメートル。

その限られた空間で、体重100キロを超える力士たちが一瞬の駆け引きを展開する。

勝敗は一瞬、しかしその一瞬のために積み重ねられた修行と努力は計り知れません。まさに「静と動の芸術」です。

Netflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』で再注目

近年、相撲の世界が再び注目を集めたきっかけのひとつが、 Netflixで配信されたドラマ『サンクチュアリ -聖域-』（2023年）です。

不良青年が相撲界に飛び込み、厳しい稽古や上下関係、名誉と誇りの狭間で葛藤する姿を描いた本作は、日本だけでなく海外でも高い評価を受けました。

ドラマを通して「相撲＝単なるスポーツではなく、人生を懸けた“修行の場”」として描かれ、その精神性や迫力に新たなファンが増加。海外では“Japanese Sumo Drama”としてSNSで話題になり、「両国に行ってみたい」「本物の相撲を見たい」という観光客も急増しました。

この作品がきっかけで、若い世代にも相撲への関心が広がり、伝統と現代カルチャーがつながる“新しい相撲文化”が生まれつつあります。

両国で“生きた伝統”を感じよう

相撲はただの競技ではなく、日本人の心を映す鏡のような存在。 勝敗の美しさ、礼の文化、師弟関係、そして努力と覚悟——。 そのすべてが両国の街の空気に息づいています。

国技館での観戦はもちろん、相撲部屋の見学やちゃんこ鍋めぐりも人気。

訪れた人はきっと、「相撲ってこんなに奥が深いんだ」と感じるはずです。両国を訪れるときは、ぜひ“日本の国技”の息吹を間近で体験してみてください。

両国のおすすめスポット＆イベント

歴史と文化が息づくまち・両国。 相撲の聖地として知られるこのエリアには、江戸情緒を感じられる史跡や、東京の夏を彩る名物イベント、そして老舗グルメまで多彩な魅力が詰まっています。 ここでは、両国を訪れたらぜひ立ち寄りたい代表的なスポットや体験をご紹介します。

両国国技館 ― 日本の国技“相撲”の聖地

両国のシンボルといえば、やはり「両国国技館」。 日本相撲協会の本拠地であり、年に3回（初場所＝1月、夏場所＝5月、秋場所＝9月）大相撲の本場所が開催されます。 館内には、相撲博物館や相撲グッズショップも併設されており、力士たちの活躍を間近に感じられる空間です。

取組中の土俵はもちろん、場内に響く呼出しの声や太鼓の音、観客のどよめき——
そのすべてが“日本の国技”としての重みと誇りを伝えます。相撲をまだ生で観たことがない方も、一度は体験してほしい臨場感です。

隅田川花火大会 ― 江戸から続く夏の風物詩

東京の夏を代表する「隅田川花火大会」は、江戸時代の「両国川開き」に由来する伝統ある花火大会です。 現在も100万人を超える観客が訪れ、夜空を彩る2万発以上の花火が夏の東京を照らします。

隅田川沿いの両国橋周辺は、華やかな屋台と浴衣姿の人々であふれ、“粋な江戸の夏”が蘇ります。近くの隅田川テラスや屋形船から眺める花火は格別です。

両国歴史スポットめぐり ― 江戸の記憶をたどる

両国には、江戸時代の歴史を感じる名所も点在しています。

• 旧吉良邸跡：赤穂浪士の討ち入りで知られる「忠臣蔵」の舞台。今も静かに往時を偲ぶことができます。
• 旧安田庭園：江戸の大名庭園を無料で楽しめる隠れ名所。池を中心に回遊する美しい日本庭園で、四季折々の自然に癒されます。
• 両国橋：1659年に架けられた初代の橋がこの街の名前の由来。

「武蔵国」と「下総国」を結ぶ架け橋であり、江戸時代は火事見物や花火大会など庶民の社交場でもありました。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたように、活気に満ちた下町文化がこの橋を中心に育まれたのです。

隅田川テラス ― 水辺の憩いと景観美

隅田川沿いに整備された「隅田川テラス」は、ジョギングや散歩にぴったりの開放的な遊歩道。 スカイツリーや水上バスを眺めながら、ゆったりと流れる時間を楽しめます。

夜にはライトアップされた橋や屋形船が行き交い、幻想的な雰囲気に。食事付きの屋形船に乗れば、川面から東京の夜景を堪能する特別な時間を過ごせます。観光にもデートにもおすすめの人気エリアです。

両国グルメ ― 力士も愛した“ちゃんこ鍋”と伝統の味

両国といえば、やっぱりちゃんこ鍋。 相撲部屋が多く集まるこの街では、力士の食生活から生まれた鍋料理を味わえる専門店が数多くあります。 鶏ガラ出汁をベースに、肉や魚、野菜をたっぷり煮込んだ一品は、栄養満点で心も体もポカポカに。 お店によって味付けや具材が異なるため、食べ比べも楽しめます。

また、両国のもう一つの名物がジビエ鍋。中でも「しし鍋（ぼたん鍋）」は、猪の赤身と脂のコントラストが絶妙。煮込むほどに旨味が増し、冬の寒い日にぴったりのごちそうです。他にも、鹿や熊肉を使った珍しい鍋を提供する老舗もあり、まさに“両国ならではの味体験”ができます。

イベントと街歩きが楽しい、活気あふれるまち両国

相撲の本場所や花火大会だけでなく、両国では季節ごとにさまざまなイベントが開催されています。 春の「両国にぎわい祭り」、秋の「ちゃんこまつり」、冬の「歳の市」など、 どれも地元の人と観光客が一体となって楽しめる賑やかな催しばかり。

相撲観戦の合間に、こうした街のイベントを覗いてみるのもおすすめです。歴史・文化・食のすべてがそろった両国で、江戸の粋を体感してみてください。

両国エリアへの交通アクセスと周辺エリア情報

両国は都心にありながら、車・電車ともにアクセス抜群。 東京観光の拠点としても便利で、浅草・門前仲町・錦糸町など人気スポットへの移動もスムーズです。 ここでは、観光やイベントで両国を訪れる際に役立つ交通情報をご紹介します。

両国への車でのアクセス

首都高速6号向島線（向島線）を利用すれば、両国エリアへスムーズにアクセスできます。 最寄りの出口は次の2か所です。
駒形出口：国技館方面まで車で約10分。
両国出口：両国駅や飲食店街へ直進でアクセス可能。
両国国技館や旧安田庭園、ちゃんこ鍋店などをめぐる観光にも便利な立地です。近隣には「エコロパーク両国」など、時間貸し駐車場も多く点在しているので、車での来訪も安心です。

両国への電車でのアクセス

両国駅にはJR総武線と都営大江戸線の2路線が乗り入れています。都心の主要駅から乗り換えなしでアクセスでき、観光やビジネスにも便利です。

JR総武線「両国駅」

• 出口：西口（国技館側）／東口（飲食店街側）
• 主な経由駅： 秋葉原から約7分（各駅停車）、新宿から約20分（乗換なし）、千葉方面からも直通運行あり

都営大江戸線「両国駅」

• 出口：A3・A4が観光地最寄り
• 主な経由駅：新宿から約25分（直通）、六本木から約20分、上野御徒町から約10分

特に国技館・江戸東京博物館方面へ行くなら、JR両国駅の西口が便利です。

周辺エリアも楽しもう ― 両国からの小旅行

両国を拠点にすれば、下町や人気観光地への寄り道も気軽に楽しめます。

両国から浅草へ（車で約10分・徒歩圏内）おすすめはやっぱり浅草寺

隅田川沿いを歩いて浅草まで散策するのもおすすめ。 浅草は東京都台東区に位置し、江戸の風情と現代文化が融合した観光名所です。 浅草寺や仲見世通り、ホッピー通りの居酒屋街など、国内外から年間3,000万人以上が訪れる人気スポット。 両国から続く隅田川の風景を眺めながら、江戸下町の空気を満喫できます。 

両国から門前仲町へ（車で約12分）おすすめは富岡八幡宮

江東区の「門前仲町（もんなか）」は、寺社と下町情緒が融合した落ち着いたエリア。 地元では「門仲（もんなか）」の愛称で親しまれ、富岡八幡宮や深川不動堂など、江戸の信仰文化が息づくまちです。 富岡八幡宮は江戸最大の八幡宮で、「深川八幡祭り」は江戸三大祭のひとつ。 屋台や神輿で賑わう夏の風景は、まさに“粋な東京”そのものです。

両国から錦糸町へ（車で約10分）：おすすめは魚介系スープのラーメン「麺魚」

墨田区南部にある錦糸町は、下町の雰囲気と都市の利便性を兼ね備えた人気エリア。 駅前には大型商業施設が立ち並び、映画館やカフェ、居酒屋が充実。 自然も多く、錦糸公園では四季折々の花を楽しめます。 また、ラーメン好きなら見逃せないのが、魚介系スープの名店「麺魚」。 錦糸町発祥のご当地ラーメンとして全国にファンを持つ人気店です。

歴史と文化が息づく街、両国にお車でお越しの際はぜひエコロパークへ！

両国は、ふらっと散歩したり、食べ歩きを楽しんだりするのにぴったりの街。 その玄関口として便利なのが、「エコロパーク」のコインパーキングです。観光や相撲観戦、花火大会など、どんなシーンでも気軽に立ち寄れるのが魅力。

「今日は国技館で相撲観戦、帰りにちゃんこ鍋を食べて、旧安田庭園を散歩しよう」

そんな自由な一日を支えてくれるのが、エコロパークの存在です。車を停めて両国の空気を感じれば、きっと新しい発見があるはず。伝統とモダンが交差するこの街で、エコロパークがあなたの“東京時間”をそっと見守ります。